SPICE-Kiss

お茶っこ

東日本大震災後2年半たった今も最後に残った避難所があります。 
埼玉県加須市にある旧騎西高校には、現在も99名の避難者が避難所生活を余儀なくされています。(2013年9月末現在)
震災直後、原発問題で町民全員が強制退去を強いられた福島県双葉町の町民数百名がこちらの学校に緊急避難してきました。
その後、仮説住宅へ移り住む方や、よそにアパートを借りる方など、徐々に避難所を出て行きましたが、身寄りがいなかったり、身体が不自由だったりと様々な理由から避難所を出る目処の立たない70才以上のお年寄りが、今もここで身を寄せ合って生活をしています。
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先日のチャリティーコンサートで、石巻を拠点に復興支援のボランティア活動を行っているOPEN JAPANが、新たなプロジェクト「3月10日」制作室を立ち上げたと知り、ちょうどボランティアスタッフを募集していたので、何かのお役に立てればと思い参加することにいたしました。

『3月10日』制作室では、震災の経験だけではなく、その方の人生を
通じた自分史を作成します。

「生まれた場所はどんな場所でしたか?」
「子供の頃はどんな遊びをしましたか?」
「楽しかったことはなんですか?」
「大変だったことはなんですか?」

たくさんの方の自分史を編むことで、いまは人が住むことができ
なくなってしまった故郷の日常の風景や人々の営みを伝え残そうと
しています。その歴史は、特定の立場からの一方的な歴史ではなく、
それぞれの方の人生に起点をおいた歴史になるはずです。
それは多様な動植物で成り立つ自然の森のような歴史でしょう。

「3月10日」制作室 ブログより

プロジェクトを始めるにあたり、まず皆さんとお知り合いになるきっかけとして、お茶っこをしに騎西高校を訪ねました。

到着後、お茶っこの会場となる生徒ホールの一角でお茶の準備をして、その後お茶っこにお誘いするため各教室を回ってお声かけしました。
現在は3人で1つの教室を使ってらっしゃるそうですが、教室の中は畳は敷いてあるものの、仕切りなどはなく、低く積んだ段ボールで辛うじて個人のスペースを確保できている状況で、そこは完全に避難所のままでした。
それでもみなさんは避難当初は教室に何十人といたから、その時に比べたら今はとてもいいのよとおっしゃってましたが、そうはいっても快適とはほど遠い大変な暮らしだというのは見て直ぐに分かりました。
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基本、食事の選択肢はありません。
こちらの券売機で食券を購入し、お弁当と引き替えてもらいます。
メニューボタンを見ると、「朝食」「昼食」「夕食」この三つしかありません。
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お茶っこには20名近くの方が集まって下さいました。
私がお話を聞かせていただた方はみな農業や漁業などを営んでいた方が多く、とても興味深いお話を聴かせて下さいました。
私の祖母もそうでしたが、広告を折って小さな箱を作ってそこにみかんの皮やらお菓子の袋などを入れてゴミ箱変わりとして使ってました。
おばあちゃんたちは、メモ帳代わりに出来ない裏が白くない広告もこうして無駄にせず使っているんですよね。 物を大切に使う心、見習わないと。
この日はほんと色々と勉強になることが沢山ありました。 
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ここ騎西高校は、今年の年末に閉鎖が決まっています。
いつも犠牲になるのはお年寄りばかりです。
避難所を去った方々が、知り合いのいない不慣れな土地で肩身の狭い思いをしながら暮らさなければないない境遇を、国がしっかりとサポートしないと更なる悲劇を招く可能性もあるかもしれません。
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知らぬ間に避難所に住み着いた子猫のふーちゃん。  
双葉町から名前を取ったそうです。
みんなに可愛がってもらっています。
ふーちゃんも年が明けたらどうなるんろう。
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by spice-kissed | 2013-10-05 16:33 | 日々いろいろ