SPICE-Kiss

魔女の処方箋


近所にある小さな薬局。
店主は私が子供の頃すでにおばあさんだったけど、今でも変わらずおばあさんのまま。

私は風邪をひいたときに時々お世話になるのだけど、その時必ず薬の飲み方をアドバイスしてくれます。
例えば、以前風邪をひいて液体の葛根湯を買ったとき、「お湯で割って飲んでくださいね、はやく効きますよ」と今まで聞いたこともない飲み方をアドバイスされた。
内心、激マズの葛根湯をさらにお湯で嵩増しってどーよって思ったけど、ここはひとつ騙されたと思って人生初の葛根湯のお湯割りを飲んでみることに。

うぉ、マ、マ、マズイっっ。
良薬口に苦しとはよくいったもんだ。
このまずさは悶絶級。
しかもお湯で割っているから一気飲みできないのがまた辛い。
ひとくち飲む度に、私の舌と喉が全力で拒むから一向に減らない。
四苦八苦の末、ようやく飲み干しすぐさまベッドへGO。
すると眠りに落ちる直前に身体がぽかぽかと温まってきたのが分かった。
そして翌朝、目が覚めると前日のだるさとは打って変わりすっきり爽快な気分。
起き上がるとパジャマが湿っていたので大量の汗もかいたようだ。
そう、一晩で治ってしまったのだ!


そして先週、喉に痛みが出てきて何だか身体もだるかったので、朝出勤前にお店に立ち寄り(朝早くから開いているのもうれしい)、症状を伝えたところ、棚から見たことも聞いたこともない製薬会社の漢方系の市販薬を取り出し薦められた。
その漢方薬は錠剤になっており1回につき5錠服用するものらしい。
で、ここでいつものようにおばあさんからアドバイス。
「5錠中、4錠はお水で飲んで、残りの1錠はトローチのように舐めてみてくださいね」と、明らかに苦くてまずいであろう漢方の錠剤を舐めるってこれまた容易ならぬことを言われた。
葛根湯のお湯割りの苦い思い出が甦る。
それに漢方の錠剤なんて舐めたら苦いだけじゃなく吐く息がとんでもない悪臭を放ちそうだけど、今回も腹をくくって試してみることに。
おばあさん曰く喉が炎症しているときは若干甘みを感じるらしいが、まぁ、正直甘くはないですよね、薬だし。でも思ってたほど苦くはなかった。
その服用方法で1日3回服用してみたところ、翌日喉の痛みはすっかりなくなっていました。
あとでその薬に入っている商品説明書を読んでみたけど、ただぬるま湯で服用とだけ書いてった。
しかも効能のところには、化膿性疾患(フルンケル、カルブンケル、腫物、リンパ腺炎)など他にも色々と症状は書かれていたが喉の痛みというのはなかった。

長年の薬剤師としての経験から薬の特性を理解し、その効果を最大限に活かす方法を伝授してくれるおばあさん。
私は密かにあのおばあさんは魔女なんじゃないかと思っている。
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by spice-kissed | 2013-12-08 15:29 | 日々いろいろ